suitandtie

日記的な

日記だよ!でもアメリカに住んでる→日記なのに日付がずれる!→こまけぇこたぁいいんだよ!

Samuel Adamsと在日黒人とオスマン・サンコンさんと

大晦日イブの今日は水曜日。2015年が終わってしまう。でも仕事は通常どおり。帰宅後、晩ご飯はご飯だけ炊いて、嫁さんが同僚からおすそ分けしてもらったカレーを頂く。うまい。その後晩酌しながら動画視聴。

 

6種類のビールが各2本ずつ入ってるバラエティパックを買ったので、そのうちの2種類。さすがアメリカが誇るSamuel Adams、どれもうまい。

 

 

番組中で出たセリフの中で印象的だった箇所を幾つか。

  • 織田信長は昔、外国の宣教師が連れていた黒人奴隷を弥助と名付けて自分の従者にしたっていうは初めて知った。その時に織田信長はどんな考えで自分の従者にしたんだろう?すっげー、イケてる、って思ったのかな。実はこの弥助、本能寺の変の現場にもいたらしい。スゲー!その時歴史が動いた

   弥助 - Wikipedia

  • 無知ゆえに心ないことを言われたことがあるという黒人ゲストの1人に対して、ボビー・オロゴンが「それはチャンスだよ!」って言った後、他のゲストが「ボビーはそれをお金に換えてるからだよ。小さい時からここで普通に生活してる黒人にとっては違うよ」っていうようなことを言った所。これはまさにその通りだなと。ボビーは他にも、黒人でいることは話のネタになるって言ってたりしてたけど、これはもし自分が黒人で日本に住んでて、幼かったりしたらそんな風には考えられないだろうなと思った。子供は容赦無いからな。差別っていう単語も知らないのに、大多数と違う人を区別したりする。
  • 黒人はSEXがすごいと思われてるっていうトピックで、在日黒人界のパイオニア、我らがオスマン・サンコンさんが言った一言。「でもこれは合ってるんじゃない!?」。


ドッキリ!早朝バズーカ

 

アメリカに住んでる身として、やっぱり黒人差別はあると断言できる。1例として私が仕事で関わる白人のアメリカ人で、黒人の嫁さんをもらった人がいる。私は彼の弟とも仕事の付き合いがあり、彼とたまたまその黒人の嫁さんの話になった時に、はっきりとは言わないけどなんとなくニュアンスとしてあいつ(黒人のお嫁さんをもらった彼の兄)はちょっと変わってる、むしろちょっとヘンだからって言ってたり。その場の雰囲気とか言葉のニュアンスとかで伝わる差別感は、はっきり主張する差別とはまた違って根が深いと思う。

 

他には仕事で関わったお客さんで黒人の人がいて、ちょっとトラブルになった時(誰が悪いとかではなくちょっとしたトラブル)に彼が私に言ったのは、「俺が黒人だからお前(私)はそんなこと言うのか?」っていうセリフ。私はただ仕事をこなしていただけだったし、私のような黄色人種に何言ってんだこいつと思ったから、それをほぼそのまま彼に言ってやった。そしたら彼は落ち着いたけど、そんなことを言いたくなるような経験が今まであったんだろうなということが彼のセリフから感じられた。

 

私が約10年アメリカに住んだ後に行き着いた考えは、人種なんかどうでもよくて、犯罪する奴はアメリカ人だろうが外国人だろうがめっちゃいるっていう事。黒人にだってマジで頭おかしいようなのはいるし、白人にだって馬鹿なのもイッちゃってるのもいる。ヒスパニックにも怠け者でどうしようもないのはいるし、黄色人種にだって頭が悪くてたいそうふざけた奴がいる。そういうのは人種の問題じゃなくて、個々人の教育水準だったり家族の躾の問題だと思う。何世紀も昔をたどれば、そういったバックグラウンドはそもそもどこから来た人種だったかっていう事に影響されているっていう反論もあるかもしれない。でも大抵の国では今現在カースト制があるわけじゃあるまいし、そんなこと言ってたら未来が進まない。というか自分の親世代ならまだしも、100年以上も前とかの世代のことを自分の現状の言い訳に使うなよ、と思う。

 

今は国っていう単位があるから、制度に従ってその国の国籍なり永住権を持ってる人と、それらを持たない「外国人」っていう区分だけがあってしかるべきだと思う。だから人種はどうでもいいことであるという結論。そんなことをフワッと考えた12月30日です。

 

生まれたところや皮膚や目の色で一体この僕の何が分かるというのだろう (The Blue Heartsで青空からの1節)