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日記的な

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ウルルン〜ラスベガス滞在記〜ブラックジャックとサイドベット編

 


この続き。

 

1週間いたこの度のラスベガス滞在。この滞在期間中の気温は平均40℃前後で、夜になっても37℃とかまでしか下がらなくて、屋外にいるのがほんとにしんどい。滞在中に私が見た日中の最高気温は46度でした。暑すぎ。これだけ暑いと何が起きるかというと、呼吸するのが難しくなる。空気が熱すぎて、気管を通る空気でむせるようになってしまう。基本的に夏のラスベガスは、屋内で過ごすのが賢明です。

 

月曜から金曜までは基本的に朝の9時から18時頃まで仕事。いつもと違う環境でする仕事は、それはそれでいいものだ。しかし仕事が終わってからが本番。毎晩何かしらかをしていた。ダメな過ごし方と分かってはいたが、1番長い時間していたことはカジノ。基本はテーブルゲームブラックジャック。毎晩2時間はプレイしてたな。

 

ブラックジャック - Wikipedia

 

 この日本語のwikiページ、ブラックジャックを結構やってきた人にとっても興味深いことが書いてあると思う。ルールはシンプルで、

 

  1. ディーラーと自分に2枚ずつカードが配られる。その際ディーラーの手札2枚の内、1枚は見えないよう伏せられた状態で配られる。
  2. ジャック、クイーン、キングは全て10として数え、エースは任意で1もしくは11と数えられる。その他の数字はそのまま数える。
  3. 3枚目、4枚目とカードを引いていき(ヒットと言う)、手札の合計が21に近づくようにする。手札の合計が21以上になってしまった場合、「バースト」といってその時点で負けとなる。10とキング、ジャックと9など、最初の2枚ですでに21に近い場合は3枚目は引かずに、「ステイ」してもよい。
  4. プレーヤーがカードを引き終わったら、ディーラーが伏せていたカードを表にして手札を見せる(ショウダウンと言う)。キモは、ディーラーは手札が17以上になるまでヒットしなければならないという事。例えば、自分とディーラーの手札がお互いに10と3の合計13の場合、プレーヤーは「ステイ」してもいいが、ディーラーは「ヒット」しなければならず、次のカードがクイーンだった場合には合計23となってディーラーは「バースト」となり、手札が13だったプレーヤーの勝ちとなる。
  5. 最初の2枚が配られた時点で、「ヒット」や「ステイ」以外にプレーヤーには掛け金を増やせる、「スプリット」や「ダブルダウン」、ディーラーのカード次第では、「サレンダー」や「インシュランス」などの選択肢もあるが、そこまで知りたい人は自分で勝手に調べて欲しい。もしくはアメリカに来て私とカジノに行きましょう。

 

私が泊まっていたDowntown Grandというホテルでは、最小掛け金が$5でプレイできた。大王製紙の元会長のようにカジノで散財できる思い切りの良さがない私には、基本$5でプレイして、たまに$10とか賭けるショボいギャンブルで十分。ラスベガスのストリップなどにある大きなカジノだと基本的に最小掛け金は$10なので、ここは良心的だった。

 

そしてブラックジャックには大抵、「サイドベット」と呼ばれるものがあって、これが面白い。これは、配られた自分の手札2枚の絵柄や数字によって、ディーラーとの勝敗とは別で掛け金を置くというもの。ほぼすべてのカジノでやっている最もオーソドックスなサイドベットは、ハートの2とハートの10、クラブの10とクラブのキングなどというように、2枚の絵柄が揃っていたら勝ちとなる、「マッチ(match)」と呼ばれるもの。大抵のカジノでは換金率は2:5で、要するに$1賭けて絵柄が揃っていたら$2.50勝ちとなる。

 

Downtown Grandにあったサイドベットはこのマッチとはまったく違い、自分の手札に賭けるのではなくディーラーがバーストするまでに要したカードの枚数に対して賭けるという、初めて目にするものだった。ディーラーに聞いたら、最近出てきた新しいサイドベットの仕組みらしい。

 

どういうことかというと、例えばディーラーの最初の手札が10と3の合計13だとする。17以下なのでディーラーはヒットしなければならないので、3枚目を引きそれがエース。エースは任意で1もしくは11と数えるので、この場合は合計14。さらに4枚目を引かなければならずそれが2で、合計16。5枚目が6で合計22となり、ディーラーはバースト。計5枚のカードでバーストしたので、サイドベットの掛け金の5倍が支払われる、といった仕組み。バーストするのに要したカードの枚数が多いほど配当額が増えて、ここのカジノでは確か8枚以上で200倍の配当額だった気がする。つまり$1賭けてたら$200もらえる計算。

 

面白いのは、これはサイドベット(Side Bet)なので自分の手札の勝ち負けとは関係がないという所。たとえ自分がバーストしても、ディーラーもバーストすればサイドベットは勝ちとなって配当金が貰える。

 

ブラックジャックは基本的に、1回のプレイで自分が掛けだ金額以上に勝つことはないゲームなので、$5賭けてて勝ったら$5貰えるという具合。それに加えてこういったサイドベットで更に射幸心を煽る戦略なのだろう。そして私はこれが大好き。$1から賭けられるし、射幸心最高(ほどほどにね)。

 

そしてカジノでギャンブルしてる間は、お酒がタダで飲める。ウェイトレスがカジノフロアを巡回してて、自分の近くに来たらお酒を頼んでそれを運んできてくれる。タダとは言っても、チップはあげるべきなので厳密にはタダじゃないが、それでもビールやスピリッツ系など大抵のお酒は飲める。

 

私はブラックジャックをしている間、常に何かしらを飲んでいて大体クラフトビールかモスコミュールのテキーラ版であるメキシコミュールを飲んでいた。2時間とかプレイしてたら7、8杯は飲んでたな。カジノとしても、客をタダで酔わせてカジノで負けさせる戦法なので、ガバガバ飲んでもまったく気にしない。そして、今回の旅の間でカジノ中に飲んだ、90 Miles Awayというカクテルがものすごく美味しかった。中身はホワイトラム、ライム、ミント、グレープフルーツジュース。これは家でも作ってみたいと思う。

 

ちなみにこの旅での私のギャンブル戦績は負け。$100くらいは負けてると思うが、タダで飲んだお酒の量も半端じゃなく、そして一緒にブラックジャックをプレイしたほかのお客さんと楽しい時間を過ごせたので、自分としては悪くなかったと思う。勝ててたらもっと良かったのは間違いないけど。