suitandtie

日記的な

日記だよ!でもアメリカに住んでる→日記なのに日付がずれる!→こまけぇこたぁいいんだよ!

モロッコ・ポルトガル・スペイン旅行記〜マラケシュ1日目とモロッコ豆知識〜

 

 

suitandtie.hatenablog.com

 

 

万全の準備を整えたのち、アメリカ西海岸の小都市から飛行機を乗り継ぐこと3回。約20時間後に到着したのはモロッコマラケシュ

 

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空気中の埃っぽさにすでにアフリカを感じる。

 

何はなくともまずは現金の両替。モロッコ(少なくともマラケシュ)は、クレジットカードが使える場面がとても少ない。なのでアメリカドルを約$1000持ってきて、街中に両替商があるとのことだったのでいっぺんにではなくチョイチョイ両替していく戦法を取った。アメリカで両替してから行くことも考えたが、両替レートが不利なのは間違いないし、ネットで調べるとロッコの通貨であるモロッコディルハム(DH)はモロッコ国外に持ち出し禁止と書いてあって、色々めんどくさいと思って現地調達となった。レートは、10DH=約1アメリカドル=約115円。

 

この空港では$200をモロッコディルハム(DH)に両替。そして、大事な現地SIMも調達。

 

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参考にさせていただいたのが以下の記事。

 

www.ashitabi.com

 

私が調達したのはおそらくモロッコテレコムのSIM。恐らくというのは、なにせパッケージの4GとYouTubeの文字以外何一つ読めないから。事前の情報と違ったことは、このSIMなんと無料、タダ!妻と私の分2枚くれって言ったら、何の事はない、普通にくれた。そのあと英語の説明書に書いてある方法に従って設定するのだけれど、繋がらない。ちょっと困っていたら、休憩時間だったのだろうモロッコテレコムの定員さんが、「貸してみ?」と言ってコールセンターか何かに電話してくれてあっという間に繋がった。なので、モロッコテレコムのカウンターでSIMをもらったらその場で定員さんに頼んで設定してもらうのが賢明です。ちなみに、設定をしてくれた青年に形式的なのではなく心からのチップをあげようと提案したら、「そんなの要らないよ、モロッコ楽しんで」的なことを言われて、正直濡れた。なんていいスタートなんだ、モロッコ

 

空港を出ると、手配してあった宿の送迎サービスの人と落ち合い、宿までシャトルバスでGO。このシャトルサービスは、160ディルハムもしくは15ユーロで事前に頼める。ちなみに、モロッコでは色んな所でモロッコDHまたはユーロで支払いができる。アフリカと言っても、ジブラルタル海峡を渡ってヨーロッパにすぐだからなのだろう。そんなこんなで空港から来るまで約15分、airbnbで予約した宿はここ。

 

www.airbnb.com

 

メディナと呼ばれる旧市街の地区にある宿で、マラケシュの一大観光地であるジャマ・エル・フナ広場までシャトルで行って、そっからガイドさんに先導してもらって歩くこと5分強。

 

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これが宿の入口。

 

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入り口入ってすぐに、吹き抜けになってるこんなエントランスがある。モロッコっぽい。

 

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部屋はこんなベットとすぐ横にクローゼットがあって、あとは洗面台を挟んでトイレと浴槽なしのシャワーがあるだけ。かなり小さな部屋だけど、2人で1泊5000円以下だから文句はない。

 

長距離フライトで体はだるい感じだけど、モロッコが異国過ぎて外を散策したい欲求が抑えきれない。適当に荷物を置いて街中に繰り出す。が、その前に宿にて翌日の砂漠ツアーの申し込みをする。

 

www.rockech.info

 

宿のメッセージボードに書いてあった上記のウェブサイトにアクセスして、1泊2日のザゴラ砂漠へのツアーを申し込む。料金は1人60ユーロ=660DH=約7800円。この料金で、ガイドさんが宿まで送り迎えしてくれて、ツアーバスの交通費(車で片道8時間とかの道のり)、砂漠でのラクダ体験、砂漠での夕飯にテントでの宿泊費が含まれている。含まれていないのは、道中の飲み物や食事代だけ。これって安いよね、と迷わず申し込む。明日の手配は万全、さぁ街に繰り出しましょう。

 

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宿を1歩出たらこんな感じでこれだけで異国情緒がスゴイ。

 

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このKEEP CALMのサインが宿への道標。

 

ちなみにこの宿、ものすっごくわかりにくい所にある。はっきり言って、はじめて来る旅行者がガイド無しで見つける事はほぼ不可能。airbnbのサイトに住所も載ってるし、ローカルSIMもすでにゲットしてあるからなんならグーグルマップも使えるのだけれど、それらを駆使しても見つけることはほぼ不可能だと断言できる。フナ広場から1本道を入ってこの看板まで来たら中に入っていき、グーグルマップに載っていない細い道を右へ左へ曲がりながら進むと着く。

 

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目印は看板とかこういう目立つ扉とか。なので、宿を出て角を曲がる度に振り返って写真として残しておいた。こうすれば少なくとも宿周辺では迷わなくて済む。

 

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街を少し歩けば、柵で囲われたこんな昔の遺跡のようなものがあったり。一体これは何だったのかはいまだに謎。

 

と、ここでモロッコ豆知識。モロッコで街歩きをしていると、そこかしこ(角を曲がる度、冗談抜きで2分おきぐらいの頻度)で、「どこ行きたいの?案内してあげるよ!」と若い兄ちゃんが話しかけてくる。その質問にのって「〜に行こうと思ってるの」とかって返事しちゃうと、「そこなら知ってるよ!すぐだから連れてってあげるよ!」とか言って頼んでもいないのにガイドしようとしてくる。なかには結構強引な奴もいて、私の手を引いて半ば無理やり連れて行こうとするやつもいた。これはモロッコの観光地あるあるで、地図を持ってたりキョロキョロしてたり明らかな観光客相手に、無理やりガイドしてその見返りにチップを要求するというもの。もしかしたら悪気なく本当に善意でやっている奴がいる可能性も、私が宝くじ当てて億万長者になる確率くらいはあるかもしれない。でも、頼んでもいないことを勝手にされても困るし、最後にチップを要求される可能性が高すぎるので、これからモロッコに行く人には全くオススメしない。なのでこういった誘いには絶対についていかないように。1人旅とか女の子だけのグループとかでついてっちゃうと、チップを要求される以上のトラブルに巻き込まれないとも限らないし。知らない人にはついてっちゃ駄目って小さい時に教わったでしょ?これはホントに正しいんですよ。あとちなみに、私は宝くじは買いません。

 

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日も落ちてきた頃には更に異国情緒が増す。お腹も空いてきたので、やってきましたフナ広場。昼間はただのだだっ広い広場だが、夕方頃から出見世や屋台が出てきてそこでご飯を食べたり買い物したり大道芸を見たりできる。広場を歩くと、事前の情報通りのものすごい呼び込みに遭遇する。もうね、グイグイよ。いつかの新宿歌舞伎町のキャッチも真っ青の強引さ。

 

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基準は特になかったがなんとなく良さ気だった店に入店、というか屋台の長椅子に着席。席に着いてとりあえず腹が減ってるんだということを店員に伝えると、「まかしとけ」的なことを言われ待つこと15分弱。

 

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鶏肉や子牛の肉の串焼き、その手前がお通し的なカッピカピのパン。イスラム圏だから豚肉はなし。さらにイカリングやエビフライにキュウリのサラダ。どの食材も新鮮さが感じられるお味。要するに美味い。他にもサラダや野菜炒めも含め、妻と2人お腹いっぱいになるまで食べてお会計は大体180DHくらいだから2100円くらい。モロッコは日本やアメリカと比べると物価が安い。

 

食事中に気がついたのは、メニューの存在。右を見ても左を見ても他のお客さんはメニューから料理を選んでる...メニューあるんかい...。なぜ私たちだけ、メニューから選ばせずに強制おまかせコースだったのかはいまだに謎。

 

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なんにせよお腹がいっぱいになったら街歩き再開。スークと呼ばれる、ものすごく入り組んだ細い路地にこういう出見世とか小さな商店が立ち並んでいる。そしてどこの店の店主も商魂たくましい。夜10時過ぎまでスークを散策、という名の迷子になり、疲れ切った頃ようやく宿に戻れて、シャワーを浴びて12時前に就寝。明日の砂漠ツアーに備えましょう。

 

最後に、またモロッコ豆知識。スークにあるお土産屋さんの商店主に、「これいくら?」と聞くと間違いなくふっかけてくる。私調べでは、適正価格の5倍はふっかけてくる。なので値段交渉は必須。交渉の流れは大体、

  1. こちらから「いくら?」と聞く
  2. 向こうの言い値(例えば100DH)に対して、「それは高すぎるよ」と伝えて店を立ち去る(もしくは立ち去るフリ)
  3. そうすると向こうが、「いくらなら買ってくれるの?」と必ず聞いてくる
  4. それに対して向こうの言い値の2割くらい(例えば20DH)の値段を伝えると、この値段と向こうの言い値のあいだで妥協点の探り合いが始まる
  5. 向こうが「80DHでどう?」と言ってくる→「いや20DHしか出せないよ」と言う→「うーん60DHでどうだ?」→「いや無理」→「50DH!これで決まりだろ?」→「いや、それならもういいよ、じゃあね」→「40DHにするから!」→「OK!」みたいなやり取りののち、商品購入

 

いや、これホントの話。行く店行く店こんな面倒なやり取りをするハメになるんですよ。そりゃ正直ダルい、でもこうしないとすべての買い物でぼったくられる。物価が安いからぼったくられてもいいよという、心と財布の間口の広い御方は存分にぼったくられていただきたいが、金額の大小ではなく、明らかに現地の適正価格じゃない金額は払いたくないという私のような人はこのモロッコ名物、値段交渉寸劇を楽しむ心の余裕をもって臨んでいただきたい。

 

ちなみに私の妻は、モロッコの革サンダル、バブーシュでぼったくられた。まぁまぁの質の革だったが、バブーシュ2足で6000円。モロッコで6000円は結構大金なのです。振り返ると、3000円も出したらほぼ確実に、上手くやれば2000円で買えた自信がある。これは、スークにあるお土産屋さんで買い物するのは観光客ぐらいだから、店主はこっちを金づるもしくはネギを背負ったカモとしか見ていない為。

 

おすすめの戦略としては、モロッコ滞在初日は様子見と決めて買い物をしないこと。幾つかのお店で欲しいお土産の目星をつけて、値段の相場をつかむ。また、元値が表示されている商品で値段交渉をするといい練習になる。教訓としては、モロッコで値段を交渉せず向こうの言い値で買うことは決してしてはいけない。そして滞在2日目以降に本格的にショッピングするのがおすすめです。