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日記的な

日記だよ!でもアメリカに住んでる→日記なのに日付がずれる!→こまけぇこたぁいいんだよ!

博多は中洲川端「せいもん払い」の素晴らしき海の幸

九州旅行で福岡、佐賀、大分、鹿児島と旅した時に、博多で美味しいご飯を食べようと訪れたのが「博多せいもん払い」。

 

 

retty.me

 

 

旅行に行く前に人づてに評判を聞いていて、佐賀に住んでいる友人も知っていたので名店なのは間違いないのだろうということで、満を持して訪問。

 

地下鉄で中洲川端駅を降りてちょっとの上川端商店街にあるこのお店には、隠れ家感はまるでない。なにせ商店街のアーケードの中にあるし。店の入り口にはイカが泳いでる水槽があってパッと見は地方によくある海鮮居酒屋。そして確か、店の斜向かいにはフクロウカフェがあってすごく気になったのを覚えている。

 

店の入口にはデカデカと、「ウチは1人5千円以上かかります」という表示の正直さ。大学生のノリで来られると困りますよ、それでもあなた払えますか?、という厳しさに痺れるし憧れる。さらに、17時から18時半までの間しか席は予約できず、それ以降の入店になると店の前の水槽を泳ぐイカたちを眺めながら待つしか無いという世知辛さ。

 

4人グループで訪れた私たちは、約30分ほど水槽のイカと会話した後に入店。2階の個室に通された。幾多の関門をくぐり抜けて入店した私たちは、「どんだけうまいもんを食わせてくれるんねん」という今にも対戦モードな心持ち。

 

着席後、とりあえずビールを頼んでメニューを物色。まず気付く他店との違いは、値段の書いてないメニューの多さ。魚介系のメニューに大体書いてあるのは、「量り売り」の4文字で、さっぱり値段がわからない。まぁここまで来たらもうあとは野となれ山となれなので、気にせずどんどん注文。

 

お通しが来て速攻頼んだのが、呼子のイカ刺し。

 

 

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これを食べに九州に来たと言っても過言じゃない呼子のイカ。スケスケや...。そしてめっちゃ美味い。呼子に行く手間が省けたほどの旨さで、透明な小皿に入っているゲソの吸盤は、口の中に張り付いて張り付いてどうしようもないほどの新鮮さ。

 

そしてお次はお造りの盛り合わせ。

 

 

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どれも半端じゃない美味しさだったけど、特筆すべきは左手前のアワビ。殻を捨ててでも皿から逃げ出そうとしているのがお分かりいただけると思う。下手したら博多港まで行っちゃいそうなくらい根性があるアワビだったので、いの一番に食べてやった。そしたら、その肉厚さと磯の香りがたまらない絶品でした。

 

続いて、クエの頭のあら炊き。

 

 

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身がホロホロで、クエ旨すぎってなった。次に来るのはカワハギのお造り。

 

 

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薄く切ってある身を、3枚も4枚も一気にすくって食べるのが大変よろしい。カワハギってこんなに美味しくていいのだろうか。そして小皿に入ってるのは、カワハギの肝。これが甘くて美味しいったらない。肝と身をいっぺんに食べる贅沢食いをしてたら、あっという間になくなった。

 

次は揚げ物。

 

 

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一番上のは穴子の天ぷらで、確かみんなで男女入り乱れての殴り合いの取り合いになったと思うのだが、あまり記憶が無いので多分負けた。

 

最後は、呼子のイカと野菜のバター焼き。

 

 

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最初から最後までイカにやられた。こんなの美味しいに決まってるじゃないですかって店員さんに変なイチャモンをつける私達は大概酔っ払い。

 

これらの料理の合間にも何かしら注文してたかもしれないけど、記憶が曖昧なのは完全にお酒のせい。この日飲んだ焼酎達はこいつらだ!

 

  • 宮崎の芋、甕雫(かめしずく)
  • 鹿児島の芋、呑酔楽(てんすいらく)
  • 宮崎の芋、月の中
  • 鹿児島の芋、磨千貫(みがきせんがん)

 

他にも何かしらのお酒を何杯か飲んだと思うけど、記憶に残っていない。むしろ上記4つのお酒をメモっていた自分を褒めてやりたい。そして私はミーハーなので、九州といえば焼酎だろと焼酎ばかり飲んでしまったが、日本酒飲んでも良かっただろうなーとこれを書きながら思う。

 

これだけの絶品料理をお腹いっぱいになるまで食べて、バター焼きからホテルへの帰路のくだりに関する記憶が曖昧になるほどお酒も飲んで、確かお会計は1人約8000円。この日は4人で行ったので合計3万円ちょっと。まぁまぁ高いし、これらの写真の料理達は全て「量り売り」という名の時価で、お会計にも全部の合計金額しか書いてなかったので、それぞれの値段は闇の中。それでも1人8000円は悪くないと思った。滅多に行けないお店だし、旅行っていうフィルターがかかっていることは否めないけど。

 

とにかく言えることは、博多に行ったらせいもん払いには行かないと損だということ。また絶対に行こう。

 

バレンタインデーのドナルド・トランプギャグ

火曜日の今日はバレンタインデー。

 

まぁここはアメリカなので、慣習としては男性から女性に花束やちょっとしたプレゼントをあげる感じなのだが、LGBTを結構おおっぴらにしている人も多い(それに寛容な人が多いかというとそれもまた違うのがアメリカの複雑な所)昨今は、女性から男性または同性同士でも身近な人にプレゼントをあげるというのがここ最近のトレンド。個人的にはこの傾向はすごく好き。誰が誰にプレゼントあげたって別にいいわけだし、こういう人類みな兄弟っていう流れはすごくいいと思う。

 

さらにこんな感じで、いま話題のトランプ大統領をバレンタインにかけてギャグにしちゃうユーモアはやはりセンスがある。

 

 

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10+ Donald Trump Valentine’s Day Cards Are Going Viral, And They’re Hilarious

 

トランプ大統領の、「悪い奴らにはアメリカに来てほしくないから、メキシコとの国境沿いに壁を作るっっ!!」っていうイミフな政策をもじって、「I want you on my side of the wall.」 = 「あなたには壁のこっち側にいて欲しい。」ってなギャグ。

 

こうやって自国の政治のトップをギャグにするには、なかなかのユーモアのセンスが無いと難しい。例えば、身体の障害や体調のこととか、発言の揚げ足取り的なことはギャグにはなりえないし、なっても笑えない。

 

日本ではなかなかこういったギャグは見られないが、数年前に麻生太郎現副総理のマフィアみたいな出で立ちを茶化したのは面白いなと思った。この麻生さんを笑っても誰も傷つけないし、むしろ出で立ちがカッコイイを通り越してるから凄みが出ちゃってるわけで、というか本当にマフィアに見えるしでこれはセンスのある笑いだと思った。

 

さて、もともと何の話をしてたかというとバレンタインデーなわけで。私は会社の女の子たちにチョコレートがコーティングされたイチゴをプレゼントした。人類みな兄弟を前提として、でも女の子には喜んでほしいけど男に喜んでほしいという気持ちは微塵もないのが私のスタンスなので、男の社員にあげるものはない。そして女性社員の1人からお返しにケーキを1ついただきましたとさ。あと、妻には花束をあげたそんなバレンタインデーでした。

 

 

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銀座 鮨結〜高級寿司屋はアミューズメントパーク〜

ここの鮨はとてつもなく美味かった...。

 

去年の9月のことだけど、古くからの友人と縁あって晩ご飯を食べに行くことになったのが銀座5丁目にある「」というお寿司屋さん。

 

 

yuirestaurants.com

 

 

夜の銀座はやはりキラキラしててまさに大都会。和光のでっかい時計があるビルが目印の4丁目交差点から、30秒くらい歩くと着くビルの8階にあるこのお店。エレベーターを降りてすぐの店員さんの挨拶にちょっと面食らう。ドアも何もなく店内に入る形で、照明がかなり落としてあるのだけれど、それを抜けてカウンターまで来ると眩しいほどに明るくなる。きっとこの光のコントラストがインテリア的にうんたらかんたら。着席するのは、大将ともう一人の職人さんの計2人が立っているL字型のカウンター席。

 

豆知識としては、大将の髪型がかなりロックンロール。職人の2人は、もともと築地で寿司を握っていた人達らしい。そして、お酒や小鉢は女将さんが給仕してくれた。女将さんの着物がとても素敵でした。

 

席についたらもうあとは食べるだけだよね、ということで。

 

先付けからウニという...。

 

 

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そりゃお酒も飲むよねということで日本酒三種飲み比べ。味はどれも素晴らしいので、細かいことは覚えてないし割愛。

 

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お造りが何の魚か覚えてないっていう。残っているのは美味しかった記憶のみ!

 

 

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ガリが2種類って所がたいへんイカしてた。卵も美味い。

 

 

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これは中トロ。

 

 

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これは富山の白エビ。これ、小さなエビを何十匹も寄せ集めて握ってあるんだぜ...。

 

 

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獲れてすぐに船着き場すぐの加工場で1匹1匹殻を剥くらしく、そういう人達の頑張りでこういう美味しいものが食べれることに圧倒的感謝。

 

そしてくるバフンウニ。

 

 

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さらに穴子くん。上に乗ってるすだちの皮がなんとも爽やかで、要するに美味い。

 

 

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写真では分かりづらいけど、握りの酢飯が少し変わっていて赤い色をしている。これは赤酢を使っているためとのこと。でも酢飯はネタの味を一切邪魔すること無い繊細なお味。

 

こんな感じで握りと小鉢が交互に出てくるような流れで、約2時間弱のゆったりとしたお食事コース。写真に載ってるものだけじゃなくて、他にも握りが幾つかと小鉢が幾つか、そしてお椀もあってそれからデザートで〆。この日は握り計10貫と小鉢計5皿が出てきた。これで1万5千円のお会計。お酒も飲んだから、実際はプラス2千円くらい。

 

まぁ値段は高い。ものすごく高い。日本に住んでたとしても月1でも行くかどうか、いや行かないな。でも今回はちょっと縁があって行くことになったので後悔はまったくないし、むしろものすごく美味しかったので大満足。

 

私の人生のうち、こんな高級寿司屋に行くことは数えるほどしか無いと思うので、これが銀座の寿司だ!っていうのを味わえたのはたいへん貴重な体験だった。

 

で、そう言った手前ではあるが、実際は先月日本に再び帰った際に母を連れてランチで再訪しているという。数えるほどしか無い機会をこんな短期間で2回も使ってしまった私。でもランチは5000円からとかで、夜に比べると大変リーズナブル。それでも高いけどね。ランチは品数は少ないけど、質はディナーと変わらない確かな握りが堪能できてとてもよろしい。