suitandtie

日記的な

日記だよ!でもアメリカに住んでる→日記なのに日付がずれる!→こまけぇこたぁいいんだよ!

PUNPEEのアルバム"Modern Times"は買って正解だった

iTunesさまさまです。

 

 

MODERN TIMES

MODERN TIMES

  • PUNPEE
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2400

 

 

miyearnzzlabo.com

 

 

先週、配信で発売されたPUNPEEのアルバム"Modern Times"。このラジオの書き起こしとかを読んだりして、発売されたのは知っていた。

 

 

www.gizmodo.jp

 

 

そして、この翌日に上のインタビューを読んでいよいよ居ても立っても居られなくなり、速攻iTunesで購入。日本のiTunesアカウントは持っていないのでアメリカのiTunesで売ってるか心配だったのだが、買えて嬉しい。しかも円安の影響からかアルバムまるっと$15.99で買えて更に嬉しい。

 

日本から遠く離れたアメリカで日本の曲をすぐに買えるなんて、いい時代に生まれたもんだ。

 

アルバムの中身はというと、端的に言って最高。買ってからまだ数日だけれど、家でも車での移動中も延々リピート再生で聴いている。曲調の違う曲が並んだアルバムだけど、全体を通して1つのテーマが背骨となっていて、さらにここ数年のPUNPEEのやってきたことや感じたことがそこここに散りばめられている。

 

このアルバムの成り立ち、テーマなどは本人が語っている上のインタビュー以上の説得力のある説明は不可能なので、個人的な感想や特に好きな曲などを以下に。

 

1曲目の「2057」と7曲目の「Interval」は、年老いたPUNPEE自身の語りという設定の曲。15曲目の「Oldies」のアウトロにも少し語りがある。これから起こることを、さらに遠い未来から過去を振り返るという体で予言するのが凄く面白い試み。しょうもないレーベルが勝手にPUNPEEのベストアルバム出すんだ...とか、今は非合法だけど未来では合法になってるなにかを吸ってむせてるとか。

 

またアルバム全体を通して、バック・トゥ・ザ・フューチャーへのオマージュがスゴイ。デロリアンが飛び立つ時の効果音とか、タイムトラベルの目的地に時間を合わせる時のダイヤル音とか。歌詞の中にも描写があったりするし、PUNPEEはどんだけバック・トゥ・ザ・フューチャーが好きなんだ。

 

2曲目の「Lovely Man」でサビのコーラスを歌うこどもの声。彼・彼女らは「パンピーこども探偵団」というらしく、ジョークが効いててとても好き。こどもの声で、ケツしめてとか聞くとちょっと焦る。でもそれが新鮮で面白い。

 

5曲目の「Renaissance」と6曲目の「Scenario (Film)」が、同着でこのアルバム個人的ベスト曲。Renaissanceのビートが大好き。Scenario (Film)は歌詞がこれぞPUNPEEっていうウィットに富んでいる。メタリカでウォーウォーウォーのとこが最高。

 

13曲目の「タイムマシーンに乗って」が次点で個人的第3位。この曲がこのアルバムに流れる共通テーマのまとめのような曲なのかなと思う。

 

いやー久しぶりに新しいCDを買ったけど、やっぱりPUNPEEの曲はハズレがない。普段は古い曲とか昔からずっと好きな曲とかの、それこそPUNPEEが言うオールディーズを聞いている私だけど、新しく出た音楽を聞くのはすごく楽しい。最新のヒットチャートを追いかける必要はないけど、自分のフィーリングに合う新しい曲を探すのは大事だなと思った次第です。

BRADIOのメジャーデビューが嬉しい、そして新曲が良い

旅日記の続きも書かなきゃだけれど、久しぶりの日記はこんなテーマで。

 

以前から私はBRADIOというバンドの大ファンだと公言している。

 

 

suitandtie.hatenablog.com


suitandtie.hatenablog.com

 

 

そんなBRADIOがメジャーデビューするという。そしてメジャーデビュー第1弾シングルが今月発売。その曲の名は、「LA PA PARADISE」。なんともふざけたタイトルだ。

 

 

www.youtube.com

 

 

公式でフルのミュージックビデオをYouTubeに出してくれてるのがすごく嬉しい。こういう所で出し惜しみしないってのは、海外に住んでいる私のような人にはありがたいし、日本人以外にも聞いてもらえるきっかけになって凄くいいと思う。

 

見れば分かるけど、この新曲の動画のいいさじ加減のダサさがまさにBRADIOの真骨頂。そして、これが1周回ってすごくカッコよく見えるからBRADIOはスゴイ。曲自体もこれぞまさにBRADIOっていうアップテンポの曲で、要するに私の大好きなやつ。この動画もすでに50回以上は見てるし。

 

BRADIOには、これからもどんどんビッグになって欲しい!!

 

 

bradio.jp

 

モロッコ・ポルトガル・スペイン旅行記〜マラケシュ2日目〜

ロッコ2日目の朝は、7時前に起きて身支度。今日は1泊2日の砂漠ツアーへ出発する。前日に予約したツアーのガイドが7時半過ぎに宿に迎えに来てくれて、5分くらい歩いてフナ広場で待っているツアーバスに乗り込む。バスは約15人乗りの小規模なもの。他の宿から集まったであろうツアー参加者達はすでに車内で待機中で、私と妻が最後に合流した参加者だった模様。

 

このツアーは、頻繁に休憩を挟むとはいえ片道約6時間バスに揺られる道のり。事前の調べでは、モロッコはどこに行くにも長距離バスに長時間揺られないと行けない所が多くて、3泊4日しかモロッコに滞在しなかった私と妻には1泊2日の砂漠ツアーが限界だった。結果的には、比較的短期間のこの砂漠ツアーで正解だったのだが。

 

マラケシュを出発して、山道に揺られること数時間。

 

 

f:id:suitandtie:20170724113922j:plain

 

こんな山道を1時間おきくらいに休憩を挟みながらズンドコ。

 

最初に向かったのはAit Benhaddou(アイト・ベン・ハッドゥ)という、モロッコの有名な観光地。

 

 

f:id:suitandtie:20170724112521j:plain

 

 

こんな感じに城砦みたいになった集落で、いまも住んでる人がいるというのが驚き。ここをツアーガイドさんに連れられて1時間弱練り歩く。

 

 

f:id:suitandtie:20170724114124j:plain

 

 

中央の黒人さんがツアーガイド。彼は英語・フランス語・スペイン語を駆使しててスゴかった。それが仕事だって言っちゃそれまでだけど、より沢山の人とコミュニケーションが取れて、キッチリ笑いまで取れる彼は単純にかっこよかった。

 

 

f:id:suitandtie:20170724121322j:plain

 

 

色々見て回ってからお昼ごはん。

 

 

f:id:suitandtie:20170724121712j:plain

 

 

このサラダが抜群に美味しかった。どれもオリーブオイルとか塩コショウがメインの味付けだけれど、ビネガーで酢の物にしてあったり独特のスパイスがかかってたりしてとても美味しい。しかし左の方に写ってるビーツだけは例外。味付けうんぬんじゃなくて、何回食べてもビーツは好奇心の塊だった子供の時に食べた砂場の土の味しかしない。

 

 

f:id:suitandtie:20170724121802j:plain

 

 

メインディッシュは、チキンと野菜の煮物がクスクスに乗っかってるやつ。これは想像通りの味で間違いなく美味しかった。ちなみに、まだモロッコ2日目だというのにモロッコ料理に飽きたとか言い出した妻は、ミートソーススパゲティを注文。少し味見させてもらったが、これが笑えるくらいマズい。下品な表現になってしまうが、モロッコ人男性が漂わす体臭の味。いやもう、そうとしか表現できない味。そんな味だったので妻は大半を残していた。

 

そしてさらにツアーバスに揺られること数時間。この日泊まる予定の砂漠近くの町に到着、そこからすぐにラクダ移動。

 

 

f:id:suitandtie:20170724123108j:plain

 

 

生ラクダに夫婦で興奮。

 

 

f:id:suitandtie:20170724123340j:plain

 

 

バスから降りて5分後には、こんな風にラクダの上。なんかこう、もうちょっと注意点とか説明的なのがあってもいいんじゃないか...と思いつつも、「ここにまたがれ」と言われその通りにするとポンとラクダの背を叩きラクダが急に立ち上がる。特に説明はない。私のおどおどした態度を見て、ガイドさんは満面の笑みで私を見ていた瞬間が上の写真。

 

 

f:id:suitandtie:20170724123841j:plain

 

 

さて、出発。こんな風に2列に並んで進んでいく。ラクダ初心者の私の率直な感想としては、ラクダって乗り心地最悪。「ラクダは楽だ」、とか行ったのは一体どこの誰だ。とんだ迷言だよ。上下動が激しくて1歩進む度に尻が痛い。

 

 

f:id:suitandtie:20170724130147j:plain

 

 

後ろを振り向けばつぶらな瞳のラクダさん。でもこいつ、こんな顔して歩きながらうんちドバドバ落としてくんだぜ...。この時初めて知ったけど、ラクダって歩きながらうんちするらしい。しかもものすごい頻度で。30分強しか乗ってなかったのに、前を歩いてたラクダは3回は脱糞してた。それを見て、もしかしたら人間も歩きながら無造作に脱糞すれば便秘なんてこの世から無くなるのかもしれないと思ったり。

 

 

f:id:suitandtie:20170725151512j:plain

 

 

そんなくだらないことを考え、尻の痛みに耐えながら辿り着いたは砂漠のキャンプ地。砂漠とは言ってもここはザゴラ砂漠という比較的小規模な所なので、CMやネットで見るようなザ・砂漠ではなくて、どちらかと言うと、「うん、まぁ砂漠っちゃ砂漠だね」といった規模だった。それでもアフリカ大陸の砂漠には間違いないので、私としては全く問題なし。

 

ここはベルベル人という現地の人達が暮らしてるエリアで、上の写真のようなテントが約20基ほど円を描くように連なっている。それぞれのテントにシングルベッドが4台あって、私たち夫婦はドイツから来たカップルと相部屋。集落の外れにトイレとシャワールームがあるテントが別にあったけれど、シャワーは水が出なかった。砂漠滞在中はシャワーは浴びられないだろうと予想していたので問題なかったが、それにしてもこのシャワールームは一体何のためにあったのか。

 

到着後夕飯までの間は、テントが連なった円の中心に敷いてある絨毯に座布団を置いて寝っ転がってダラダラしたり、ベルベル人たちが出してくれる熱いミントティーを飲んだり、一緒のツアーできた人達とおしゃべりしたりして過ごす。ただダラダラしてるだけなんだけど、ダラダラしてる場所が砂漠のど真ん中っていう非日常感がたまらなく楽しかった。

 

その後、夕食。夕食はジャガイモのスープ、カピカピのパン、そして鶏肉と野菜のタジン鍋というモロッコ定番メニュー。「レストラン」の看板が申し訳程度にかかってるただのテントの中で食べたのだけれど、部屋が暗くてまともな写真が取れなかったため写真はなし。私は普通に食事をしてたけれど、妻を含めたツアーの参加者たちは長旅の疲れとラクダツアーによる尻の痛みにより食欲なさ気だった。

 

少しびっくりしたのが、ここで出てきたカピカピのパン。同じテーブルに座ってた女の子が手に取ったパンを半分に割ってコンコンと叩くと、中から出てきたるは数匹のアリたち。その時私はすでに現在進行形で食べていたので、アリが出てきた所で怯まない。他のみんなもモロッコの非日常感と疲労もあったせいか、「モロッコだねぇ」的な反応を示すだけ。慣れっていうのは人間を逞しくしますね。

 

夕食後にはもう本格的にやることがない。なにせここは砂漠のど真ん中。絨毯に寝っ転がって空を見たり、焚き火を眺めたり、ただただ何もしなかったり。今振り返ってもこれはすごく幸せな時間だったと思う。

 

 

f:id:suitandtie:20170725151520j:plain

 

 

夜も更けてベルベル人たちが焚き火の横で歌を歌いだす。打楽器とアラビア語の歌声。空には朧月夜。周りには色んな国から来た人達の笑い声。こういう場面がやっと私の人生にも訪れたんだな、と少し感動した。大満足の中、モロッコ2日目が終了。