ハリウッド実写映画「Ghost in the Shell」を見た
今日は、約1ヶ月ぶりとなってしまった日記をしれっと書こうと思います。
仕事はそこそこに、終業後の目玉は、私の大好きな「攻殻機動隊」をハリウッドが実写リメイクをした、「Ghost in the Shell」を鑑賞したこと。
こっからネタバレは特にしてないと思うけど、私の中のネタバレの定義が世間一般と少しズレている可能性がゼロではないことにご留意いただきたい。
このWIREDの記事を読んだりトレーラーをチェックしたりと、事前に期待をガンガンに上げてから観に行った私。
アメリカの映画館なのに、「オノデン」とか「メイドカフェ」とかの看板を作ってチケット売り場に飾ってあった。すごくちゃっちい演出だけど、映画を盛り上げようという心意気が伝わってきてなんだか嬉しくなった。
しかし鑑賞しての率直な感想は、うーん、やっぱり映画っていう短い尺の中で原作がある作品を上手く起承転結させる脚本を書くっていうのはすごく難しいんだろうなということ。続編ありきで単なる1作目としての位置付けっていう可能性もなくはないけど、1作めが不評だったら続編は出ないわけで。また、原作が日本の漫画とアニメのため、それをアメリカでそのまま表現してもちんぷんかんぷんになっちゃうから少し設定をいじるわけだけど、その匙加減がすごく難しいんだろうなと思った。
とは言えこの映画は原作レイプでは断じてない。作り手の攻殻機動隊への愛がたくさん見えたし、登場人物のビジュアルもかなり原作に忠実だった。私個人としては楽しく観れたし、派手なアクションもドンパチ銃撃戦も感動シーンもあるから、攻殻機動隊の原作を知らない人でもなかなか楽しめる作品だとは思う。しかしだ。芸者ロボットが出て来る場面にしても、光学迷彩を使う場面でも、もっと言えば公安9課の存在自体にしても、もう少し説明っていうか解説がないと原作を知らない人は、「えっこれ何どういうこと?」っていう疑問が浮かんできてしまうんじゃないかなと思った。例えば、9課の中でもサイトーさんが好きな私としては後半に一瞬あった見せ場に興奮していたが、それは今日劇場にいた人達の中で私だけだったのは間違いないと思う。殆どの人は、「え、この人誰?」ってなってたと思われる。
実際、ちょっと話の流れについていけなくなってしまったのか、後ろの方に座っていた家族は映画の最後15分位で少しお喋りを始めてたし。そしてこの映画の監督は、少佐がビルから飛び降りる演出が好き過ぎ。
この作品は、原作を知っているほうが楽しめる映画なのは間違いないけど、原作を知ってても少しもやもやしてしまったというのが私の率直な感想。とは言え、大好きな作品が実写になるというのはやっぱり興奮するものだ!スカーレット・ヨハンソンの少佐はすごく良かったと思うし。個人的には続編にも大いに期待したい。笑い男事件とかやってほしいし、そして何よりタチコマが実写で見たい!タチコマもれっきとした9課のメンバーだよ!